癌は現代医学では治らない(7)

 最近、主人はよく、
「医者にならなくてよかったですね」
 と、お医者さんからいわれるそうです。医者の勉強をして、現代医学のことしか頭になかったら、私を助けることはできなかったでしょう。現代医学の知識の中だけで治すことを考え、民間療法など考えてもみなかったでしょう。最高の医療を施しているのだから、これで治らなければしかたがないと、あきらめていたかもしれません。
 スクアレンやゲルマニウム、さるのこしかけなどには目も向けず、新しい治験薬を次々使って、私も副作用で苦しんでいたかもしれません。癌だとわかったとき、すぐ手術していたかもしれません。そして再発してまた手術、それでもよくならないからと、放射線をかけられてポロポロの体になって、最後はあきらめるしかなかったかもしれないそんなことにならなくて本当によかったと思います。
 私も、最終的には、手術をしてしまいましたが、手術は最後の手段として、患部を健康な状態に戻すよう努力するのが、本当の医療ではないかと思います。

「千島学説」を支持しておられる京都の産婦人科医で元関電病院長だった深江雄郎先生の「癌細胞非行少年説」というのはなかなか面白い説だと思います。
 非行少年は悪いから殺してしまえ、という人はないでしょう。よいほうへ補導しようと努力するのが普通です。
 癌細胞の場合も同じで、よい細胞に戻すよう努力することこそ、本当の医療ではないでしょうか。抗癌剤による化学療法など、一部の非行少年を殺すために、クラス全体が犠牲になるようなものです。クラス全体をよくするよう努力すれば、非行少年もいつかはよい少年になるように、癌も体全体から治していかねばならないと思います。たまには、抗癌剤による体罰も必要でしょう。しかし、体全体から治すよう努力することが、もっと必要だと思います。
 そのためには、酸性体質にならないようアルカリ性の食品を摂ること、しかも過食にならないよう気をつけること、思いきり小食にして空腹に耐えるくらいが、もっとも効果的でしょう。そして免疫力を高める丸山ワクチン、蓮見ワクチンなどを使い、スクアレンやゲルマニウムで、酸素を細胞に補給する。もちろん患者自身、よくなろうと心に決めて努力しなければいけません。自分からよくなろうと努力することが一番大事だと思います。

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この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


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