癌の予防について(2)

 年々癌患者が増加するのも無理はありません。今四人に一人は癌で死んでいるそうですが、三人に一人が癌で死ぬときが来るのもそう遠くはないでしょう。自分は健康だから癌などとは縁がないと、安心してはいられない世の中です。
 ただ空腹を満たすために、手軽なファーストフードのお店でハンバーガーを齧ったり、ファミリーレストランで冷凍食品を温めただけの食事ですませてばかりしているようなご時世では、これからまだまだ癌だけではなく、いろんな成人病も増えていくことでしょう。とにかく各自、自分で防げることから、少しずつでも、注意していくことが大事だと思います。

 では、この酸欠を予防するにはどんな注意をしたらよいのでしょう。私が読んだたくさんの本の受け売りになりますが、参考までに話しておきます。

 まず第一に、酸性腐敗便を作らないことです。といっても、それは完全な玄米食で、それも減食を実行して居られる以外、ほとんどの方がお腹に溜めておられるものでしょう。その宿便を排出するには、一度思い切って断食することをおすすめします。私が行ったミルク断食も、宿便を排出することが第一の目的でした。また大阪府のK医院でも、断食と生菜食療法で、癌治療の効果をあげているそうです。
 宿便をとり、その後は動物性食品の摂取を減らし、野菜、海藻、大豆製品などを主にした食事にして、消化吸収される能力以上に食べないことです。いくら体によいからとはいっても、必要以上に食べないことです。

ch5-07

この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


ページの
トップへ