神様が与えた試練(1)

 テレビ出演の後一カ月ほどして、テレビを見て藁をもつかむ思いで、私と連絡をとりたいという方々の、テレビ局宛に出された手紙の束が、テレビ局から転送されて来ました。読んでいて心につまされる内容のものばかりでした。中には、まだ中学生の子供さんが白血病になったとか、二十歳代で、まだ結婚前のお嬢さんが、卵巣癌とか乳癌で手術をしてしまったという方など、ご両親の気持ちを察するに、どんなにつらいことだろうかと思います。

 そのほかにも、いろいろ手を尽くしたけど、これ以上もうどうしようもないと、医者にいわれ、途方にくれておられる方などたくさんのお手紙をいただきました。
 その大半は、医者だけを頼りにしていてはだめだと今になって気がついたが、もう今となってはほかの手もないかと思っていたとき、あのテレビを見て希望が湧きました、どうぞ助けて下さい、という内容のものでした。

 私は、お医者さんでも神様でもないのですから、助けてあげることはできません。でも、私がしたことを参考に、自分なりに道を開いていただくよう励ましてあげることはできます。
 元気になった今も、スクアレンだけは手放さず飲んでいること、食事をアルカリ性食品中心にすること、丸山ワクチンもしていたこと、それにも増して、本人が病気に負けない強い精神力をもって頑張ること、それには癌であることを知らせ、家族全員が力を合わせて病と闘わねばならないことなどを返事にしたためました。7、80通あったと思います。宛名を書くだけでも大変でした。でも、皆さんとても喜んで下さって、スクアレンを飲み、玄米菜食にして頑張っておられます。

 そして、その後の様子を、くわしく手紙に書いて何度も知らせて下さる方や、ときどき電話をかけて下さる方もおられます。皆さん私のことを頼りにしておられるのだと思うと、私も頑張らねばと思います。皆さんが元気になられますようにと、祈る思いで過ごしております。

ch4-22

この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


ページの
トップへ