大きな反響に忙しい日々(2)

 皆さん深刻な相談ばかりでしたが、私がスクアレンを飲んでいること、丸山ワクチンも5年間続けたこと、食事に注意すること、看病する人の心構え、患者の心構えなど、何時間もかけて話してさしあげると、「気持ちが明るくなった」と喜んで帰られました。
 でも、ほとんどの方が本人に癌ということを隠しておられ、知られることを、すごく恐れておられました。
 そんな方々に、私は、癌と知らない間は、主人がどれほど心配しているかもわからず、そのうち治ると呑気にしていたが、癌と知ってからは自分でも真剣に病気に取り組むようになったこと、お医者さんが助からないといっているのなら、ほかに何か助かる道はないものかと、たくさんの本を読んだり、主人は主人で会う人ごとに「何かよい方法はないか」と尋ね、親切に教えてもらったことを、感謝しつつ一生懸命実行したことなどを話しました。そして、本当のことを知らずに、医者まかせにしていてはだめだと話すのですが、皆さん、なかなか本当のことをいい出す勇気がないようでした。

-いえないということは、皆さん癌になればもう助からないと思っているからではないでしょうか。確かに死亡率の高い病気です。でも現に、私のように手遅れの末期癌から生還している者も少なくありません。はじめから、もう助からないのだとあきらめて、何もせずにいるより、本人にも癌であることを知らせて、ともに協力し頑張れば、元気になる人が今よりずっと多くなると思います。

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この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


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