評判よぶ『スクアレン』(2)

 Tさんからスクアレンをお世話していただくには限度がありました。それに、私自身、毎日20粒くらい飲んでおりましたが、それだけで一日4,000円ほどかかりました。正直いって私のために、こんな高価なものを、という申しわけなさもありました。

 でも、これを飲み始めて、驚異的に快方に向かったのは確かだから、飲むのをやめたら、また悪くなるのではないかという不安があり、やめられません。病院や断食道場で、もう相当なお金を使い、そのうえまだ毎月20万円近くのお金が私のために必要でした。主人は、お金のことは一言もいいませんでしたが、それだけに申しわけないという気持ちがつのりました。

 そんな折、主人の親しくしているSTさんが、
「道修町で高級化粧品用のスクアレンを扱っている会社に友人がいるから、頼んでみましょうか」
 といって、その会社の人を紹介して下さいました。

 その方は、Iさんという方で、とても心暖かい方でした。私の今までのことを聞き、私が飲む分くらいなら、特別高純度のものを作ってあげましょうと、協力して下さることになりました。

 人とのめぐり会いとは、不思議なものです。それが、きっかけで、少しでも多くの病気の人のお役に立てばと、主人の会社でスクアレンの販売も始めることになりました。

51106.男女握手

この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


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