病は食から(1)

 『病は気から』と昔からよくいわれますが、確かに気のもちようがいかに大切か、強い精神力がなくては難病には勝てないことを、今さながら痛感しています。
 しかし、私は『病は食から』という言葉があってもよいのではないかと思います。

 食事は生きていくための一番大切な要素です。その食事をおろそかにするわけにはいきません。毎日毎日の積み重ねですから、体によいものを食べるよう注意することが大事。インスタント食品で簡単にすませたりするようでは、長い年月の間に体に大きな変化が生じてきます。

 今は、流通機構が発達して、世界中から珍しい食品が輸入されるようになりました。
 大企業が、食品の製造販売をするようになり、大量生産でコストの下がった食品もあり、その点は私達主婦にとってうれしいことです。その反面、食品公害という言葉が生まれてきました。そして有機農法の無農薬野菜や自然食品を探し求めなければならない世の中になってしまいました。

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この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


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