主人へのつきぬ感謝(4)

 銀婚式に、ハワイは行けませんでしたが、60年の春には、北海道、秋には台湾へ、主人と二人で行きました。夏休みには、小豆島へ家族全員で行き、何年ぶりかで海で泳ぎました。

 今は、主人や子供たちに見守られ、本当に幸せな毎日を過ごしています。
 生命を助けてくれた主人に対して、これからは恩返しをしなくてはと思います。

 その恩返しのひとつとして、主人の会社へ手伝いに行っています。
 これもそうなるべくしてなったという感じですが、会社で健康食品や化粧品を扱うことになったのも、もとはといえば、主人が私を助けてくれたことに始まります。

 私が癌にかかり、それが治ったのがもとでできた会社です。主人があれほど一生懸命にならず、もし私が死んでいたら、この会社は生まれなかったのです。何か不思議な運命がそうさせたのではないかと思います。

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この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


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