原因不明の痛み (1)

若い頃からお世辞にもスマートとはいえない私でしたが、子供が生れてますます太くなりました。

そこで、もう少しスマートにならないものかと、ママさんバレーの仲間に入れてもらったり、ヨガ教室に通ったり、いろいろ努力しておりました。太るのは寿命を縮めることになると、よくいわれますが、私は太っていても元気にしているのだからと、病気の心配などしたこともありませんでした。

それが、いつものようにヨガ教室で、体操をしているとき、下腹部に痛みを感じるようになったのです。
あとにして思えば、その前から腰が痛かったり、夕食の支度をしても、作るのがやっとで、疲れてしまい、一時間ぐらい横になったりしていました。また、夏休みに家族で富士登山をしたのですが、前年御岳さんに登ったときの元気はどこへいったのか、一人とり残されやっとの思いで山頂にたどりついたりと、いろいろ兆候はあったのですが、その当時は別に気にも留めていませんでした。

ところが、このときヨガ教室で体を動かすたびに、ドスッと下腹部に鉛の塊が入っているかのように痛むのです。でもそのうち治るだろうと、気にもせず半月くらい放っていました。

ch1-01

この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


ページの
トップへ