手術後の経過も順調(2)

 三日目は、二女が、朝から来てくれました。手術の次の日は重湯だったのが、三分粥になりました。

 朝からガスが、お腹の中でゴロゴロ動くようになりました。でも、ガスが溜まったという感じはあっても、お腹に力がいれられないので出すことはできません。ガスが動くとお腹が痛みましたが、ずっと我慢していました。しかし、二時頃やっと、”第一発目”が出ました。
「大きな手術で、やはり癒着もひどく大変だったのですよ」
 と、先生がいっておられたので、ガスが出るまで心配でしたが、やっと出たと、ひと安心しました。
 先生にも「さっきガスが出ました」といったら、「そうですか、よかったですね」といっておられました。
 夕方、主人も来て、ガスが出たことを話すと、「おめでとう」と喜んでくれました。ガスがちゃんと出たということは、順調に回復している証拠として大事なことです。

 また排尿があまりよくないようで、自夜中に急きょ点滴をしたことも話したら、ゲルマニウムとバーモント酢をまぜて、吸いのみで飲ませてくれました。効果はてきめん、30分ほどすると、袋の尿量が目に見えて増えたようです。それまで、水分を摂りすぎたらいけないかと、我慢していたのですが、主人に「一度にたくさん飲め」といわれ、無理に飲まされたのがよかったようです。

 そのときの日記に、
「主人のいうことは、はやり聞かなければと思った。主人のいうようにしていたら、きっと病気も治るような気がする。今までもそうだったから」
 と、書いてあります。

 医者でもない主人のいったことを忠実に守り、今まで無事過ごせたのは、不思議な気もしますが、それは主人が私のことを真剣に考え、私によいと思うことをしてくれた結果で、その真心が、神様に通じたとしか思えません。

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この記事は昭和62年10月発行の書籍『「主治医」はだんなさま』より転載しています。


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